東天紅麻雀とは(とうてんこうまあじゃん)
主に関東で行われている三人麻雀のルールのひとつであり1局単位の三人麻雀である。
かつて赤坂に存在した雀荘「東天紅」から広まったルールであり「東天紅麻雀、東天紅三麻」と呼ばれているが、地域により「関東三麻」「北海道三麻」「ガリ三麻」「役アリ三麻」とも呼ばれている。
四人麻雀から東風戦、東風戦からブー麻雀、ブー麻雀から茶殻麻雀、茶殻麻雀から東天紅麻雀と変化していったとも言われている。
※茶殻麻雀は一局精算の四人麻雀
1局単位の三麻?
東天紅麻雀の特徴は「半荘単位の三麻」ではなく「一局単位の三麻」であるということと、点数計算・清算方法にある。
四人麻雀の満貫、跳満というような点数計算が一切使われず、1翻(=1点)いくらで行なわれます。
つまり和了毎に清算が行なわれるシンプルな麻雀なのです。
半荘単位の三麻に反して区切りがないので、いつまでも延々とゲームを続けることができる。
(時間で区切らないと終わりがない)
ベースとなる基本ルール
東天紅麻雀は統一ルールがないため地域や店により異なる部分が多い。
下記はベースとなる基本ルールですので仲間内でプレイする際に参考にして下さい。
- チーはできない
- マンズの2~8は使わない
- 一萬、九萬、北を抜きドラ(ガリ)として使用
※五萬をさらに追加して4種にしてプレイするケースもあり - 抜きドラ(ガリ)はどのタイミングで抜いても良いが手牌には使用できない
※一萬、九萬、北を使用しないと和了できない役満のみ使用可 - ドラ表示牌の隣までツモる
- ドラは9枚目をめくる(抜きドラ12枚+槓用の4枚)
※設定した抜きドラの枚数に応じて調整 - 場風は常に東場で和了した人が親番になる
- 積み棒は1本につき1点加算(親のみ)
- 翻数は四麻と同じだが、符計算なしで1翻を1点として計算する
- 流し満貫は役満
- 役満は50点+抜きドラ(ガリ)等
- ノーテン罰符は場に20点
付加ルール
以下は付加ルール一例ですのでお好みで!
- 常時2翻縛り
※少しのんびりした展開になります - オープンリーチ
※2翻縛りを採用する際には必須ルール - 5が全てドラ扱い
※インフレルール向き - 白ポッチ
※リーチ一発ツモ時はオールマイティになる
東天紅麻雀の採用役
三色同順・三色同刻を除くすべての通常役が採用される。
下記は東天紅麻雀の独自役であり一飜縛りの役には含まない。
- 抜きドラ(+1点)
(和了時にドラ扱いとなり1点加算される) - バンバン(+2点)
(和了すると加算される基本点) - セット(+5点)
(ガリで同種牌を4枚すべて集めると加点される) - 鳴きカラス(+10点)
(鳴いている状態でガリを一枚も引かずに和了) - カラス(+20点)
(門前の状態でガリを一枚も引かずに和了)
和了点の数え方と清算方法
共に親番2本場、ドラ2pでリーチ時に9pで和了したものとします。
ツモ和了
{1234赤56789②②⑦⑧ ⑨}
{抜きドラ 一九北}
リーチ(1点)+ツモ(1点)+ピンフ(1点)+一通(2点)+赤1(1点)+ドラ2(2点+抜きドラ3枚(3点)+親(1点)+2本場(2点)+バンバン(2点)
=16点オール(2人からもらえるので32点の収入)
※1点100レートとしたら3200レートの収入
出和了
{1234赤56789②②⑦⑧ ⑨}
{抜きドラ 一九北}
リーチ(1点)+ピンフ(1点)+一通(2点)+赤1(1点)+ドラ2(2点)+抜きドラ3枚(3点)+親(1点)+2本場(2点)+バンバン(2点)
=15点(放銃者のみの支払いで15点の収入)
※1点100レートとしたら1500レートの収入
同じ和了でもツモ和了と出和了に倍以上の差があるのも東天紅麻雀の特徴の1つ。
早い巡目の多面待ち等はオープンリーチを利用して積極的にツモ和了を狙うのも有効な戦術です。
清算方法
1局毎に清算もしくは100点棒を1点として使用し終了時に清算とする
覚えておくとスームズに東天紅麻雀が打てます!
- 点数は指を折って数えられないので、牌を並べて数える。
- 場代は時間単位で支払うか、和了毎に1点分のptを支払うところが大半。
- 半荘単位ではないため「何時迄」と決めて打つ。
- 結構動く。6時間くらいで500点分程動く事も・・・。
仲間内セットでは50〜100pt程度が推奨
雀荘で東天紅三麻をやる場合
三人麻雀は四人麻雀に比べると局消化のスピードが速いので自動卓でのプレイを推奨します。面子3人集めて雀荘に入りセット(貸し卓)、三人麻雀であることを店員さんに伝えましょう。
自動卓は三人麻雀にも対応しておますので三人麻雀と言う事と使用する牌種を伝えれば問題ありません。
店員さんが準備をしてくれますが古い自動卓は牌を積む箇所(内部)に専用のプレートを差し込んで牌数を調整。新しい自動卓は卓下のスイッチで切り替えが可能です。
ルールは違いますがDORA麻雀というサイトで三麻をプレイすることもできます。
→DORA麻雀公式
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